日本人男性の3人に1人が発症するといわれるAGAは、男性ホルモンが原因による抜け毛や薄毛の症状です。
思春期を過ぎてから発症する脱毛症で、早い方では20代でも症状が見られます。
AGAは進行性の脱毛症であり、放置しても症状は改善せず少しずつ髪が弱って抜けていくため、進行を止めるためには早めの対策が必要です。
AGAの原因は遺伝や男性ホルモンバランスの乱れが大きな原因であり、自力で治すことが難しく一人一人頭皮の環境が異なるため、自身に合った治療法を試せる専門クリニックで診断を受けることをおすすめします。
ここではAGAの原因や治療方法、AGA以外の薄毛について紹介します。

- リーズナブルな価格で続けやすい
- オンラインで完結できる
- 初回1ヶ月お試しコースがある
クリニック名 | AGAスマクリ |
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料金 | ■診療代(オンライン)28日分 初診:無料 2ヶ月目以降:無料 ■薬代(28日分) 男性プラン:4,980円 女性プラン:3,000円 プロペシアプラン:1万円 ■おまとめ便(男性用プラン) 9,630円/2か月 1万3,894円/3か月 2万6,294円/6か月 |
営業時間 | 9:00~22:00(年中無休) ※年末年始を含む不定期の休診日あり |
処方薬 | ・ミノキシジル2.5mg配合薬 ・フィナステリド1.3mg配合薬(男性専用) ・プロペシア |
運営元 | 医療法人社団ウェルパートナー |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿南1丁目4-15恵比寿銀座クロスビル3F |
電話番号 | 03-6630-5214 (平日土日9:00~22:00) |
カウンセリング | 無料 |
【結論】AGAを自力で治すことは難しい

男性型脱毛症であるAGAは、自力で治療することが非常に難しいです。
食生活やストレスが原因である抜け毛は生活習慣の改善とともに抜け毛も減りますが、男性ホルモンや遺伝が原因で発症するAGAは自力で効果的な治療ができません。
AGAでも生活習慣の改善やストレス解消で進行が緩やかになることもありますが、根本的な改善は内服薬や外用薬での治療が必要です。
AGAは進行性の脱毛症であるため自力で治すのは難しい
AGAは思春期を過ぎて発症しやすくなる進行性の脱毛症であり、体質や頭皮の環境に合った適切な治療を受けなくてはそのまま進行します。
特徴は髪が抜け落ちるサイクルが短くなることで、毛根の成長が十分でないまま退化して抜け落ちる点です。
最初は薄毛が目立ちにくくても、AGAは毛根の成長期から退行期、休止期のサイクルを経て少しずつ範囲が広がります。
AGAを引き起こす原因
AGAは、男性ホルモンが還元酵素である5αリダクターゼと結合してヘアサイクルが乱れることが原因の一つです。
男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼと結びつき、別の男性ホルモンのジヒドロテストステロンに変換され、さらに髪の毛乳頭細胞にあるホルモン受容体に取り込まれると、脱毛因子といわれるTGF-βが発生します。
TGFーβは成長期である髪の毛を退行期へ移行させるため、毛髪がしっかり成長しないまま毛根が退化することがAGAによる抜け毛の原因です。
そのためAGAの主な治療法は5αリダクターゼのはたらき阻害する薬を服用したり、頭皮に成長因子を注入したりなどが挙げられます。
またAGAは遺伝的要因もあり、遺伝により5αリダクターゼやホルモン受容体が活発であると発症しやすくなります。
AGAか見極めるためのチェック方法
AGAにはほかの脱毛症にはない次のような特徴があります。
- 頭頂部が透けるようになった
- 額の生え際や左右が後退してきた
- 髪が全体的に細くやわらかくなった
- 髪が濡れた際に地肌が目立ちやすい
- 父や祖父に薄毛体質の方がいる
AGAは大まかに頭頂部が薄くなるO字タイプと、額の生え際から薄くなるM字タイプ、そして前頭部全体が薄くなるU(A)タイプの3種類に分類できます。
抜け毛にはさまざまな種類がありますが、一晩で急にまとまって髪が抜けたり頭部全体の髪が薄くなったりなどの症状はAGAではない可能性があります。
なかでもAGAと似た症状があり分別が難しいのは休止期脱毛症です。
休止期脱毛症は成長途中の毛髪が休止期となり抜け落ちる症状で、原因であるストレスや栄養失調が改善されると症状も落ち着きます。
しかし自然と治る脱毛かAGAであるか判断することは難しく、AGAの場合は自力で治すことは難しく放置しても改善しないため、AGAの疑いがあり治療したい方は早めの対策を心がけましょう。
AGAは完治する?治療しても後悔しない?

AGA治療は費用と期間がかかるため、進行を止めたくても通院による治療をためらう方が多いです。
継続して長い間治療をしても、進行が止まるのみで思ったような効果が出ずに後悔する方もいますが、AGAは体質にあった治療方法を用いることで完治する可能性があります。
AGAは完治可能
長期的なAGA治療を続けると、以前のような毛量を復活させることが可能です。
ただ一度発症すると進行が続くため治療に終わりはなく、毛量が元に戻っても治療を止めると再び抜け毛や薄毛の状態に戻ります。
効果を実感できない理由
AGAは体質や進行度にあった治療をおこなわないと、求める効果が表れません。
進行スピードや薄くなっている箇所、治療後に求めるイメージなどは個人により異なるため、診療が的確なクリニックでないと効果を実感できない可能性があります。
くわえてAGAの治療薬には副作用として初期脱毛が起こることもあり、薬を飲んでいるにもかかわらず抜け毛が増えていると勘違いするパターンも見られます。
初期脱毛はヘアサイクルが正常に戻るために起こる副作用で、数日から1か月程度で落ち着くでしょう。
AGAは長期的な治療が必要
AGA治療の効果が表れはじめるのは、治療をスタートして約6か月です。
早い方は3か月程度で毛髪のボリュームを感じられるようになります。
AGAの方はヘアサイクルの成長期が約数か月から1年と短く、正常な方は2年から6年ほどが成長期となります。
短いヘアサイクルを正常な期間に戻すため、長期的にはなりますが治療による効果は期待できるでしょう。
ただし頭皮の細胞にも寿命があるため、髪を長持ちさせるためにはいかに寿命を延ばせるかが重要です。
若いときにAGAを発症すると髪の入れ替わりが激しくなりどんどん毛母細胞の寿命が進んで、年を取っていざ治療を始めても思ったような効果が得られない可能性があります。
AGAは男性ホルモンの分泌が活発である20代や30代の若い世代から予防を始めるべきともいわれており、症状が深刻でなくても早めの対策をおすすめします。
AGAの正しい治療法

AGAには内服薬や塗り薬、植毛などの治療法があり、発毛や育毛専門のクリニックでおこないます。
それぞれメリットやデメリット、費用も異なるため、クリニックで相談する前にどのような方法があるかチェックしてみましょう。
内服薬の使用
AGAの予防と治療は内服薬での治療が一般的で、主に次の種類が処方されます。
- プロペシア
- フィナステリド
- ザガーロ
- ミノタプ
AGA治療の内服薬は5αリダクターゼのはたらきを阻害するもので、テストステロンがジヒドロテストステロンに変換されない効果があります。
内服薬治療の費用は月々5,000円程度が相場で、AGA治療のなかではリーズナブルな価格がメリットですが、薬それぞれに異なる副作用があることがデメリットといえるでしょう。
とくにプロペシアやフィナステリド錠は副作用に一つに男性機能の低下が挙げられるため、実際に治療を受ける際は医師から副作用やリスクについてよく聞くことが大切です。
ミノキシジルの使用
内服薬のみでは効果が見られない場合は、塗り薬としてミノキシジルを用いることもあります。
ミノキシジルとは内服薬と外用薬の両方で用いられるもので、どちらも毛細血管を広げる効果やヘアサイクルを延長させるはたらきがあります。
本来は血圧を下げる薬として開発されたところ、副作用に増毛効果が見られたため、現在はAGAの治療薬としても活用されています。
ミノキシジルは頭皮に塗布すると細胞分裂が活発になり、とくに頭頂部や額を含む前頭部に対して効果があります。
外用薬としてのミノキシジルは月々7,000円程度の価格で、内服薬よりも少々高額であることがデメリットですが、ミノキシジル以外の内服薬とは作用が異なるため、内服薬とミノキシジルの併用でさらに強い予防と改善効果を発揮します。
またミノキシジルはドラッグストアでも販売していますが、処方されるミノキシジルは患者一人一人の状態にあった濃度であり、その分効果も期待できるでしょう。
メソセラピー
AGAにおけるメソセラピーとは、抜け毛や薄毛に効果的な育毛成分を頭皮に注入する治療法です。
内服薬と同じく継続する必要があり、1か月に1~2回通院して薬剤を注入する方法です。
注入する成分はミノキシジルのほか、血管の再生や皮膚細胞の成長を促す成長因子が用いられます。
一度に注入する成分は1種類ではなく、クリニックによりオリジナルのブレンドがされているため、効果は配合成分により異なりますが、いずれも発毛や育毛などAGAの悩みを解消する効果が期待できます。
注入方法は注射器以外にも極細の針を使用したローラーやレーザー照射などの方法があり、注射器以外の方法は比較的痛みが少ないことが特徴です。
メソセラピーと似たAGAの治療法にHARG療法もありますが、HARG療法は成長因子を含んだタンパク質のパウダーを注入する再生医療です。
メソセラピーの施術価格は薬剤の注入量で異なりますが、1回あたり3万円から4万円と、効果が期待できる分内服薬や外用薬よりも高額になります。
植毛
AGA治療としての植毛は、通常のヘアサイクルを保ちやすい後頭部から健康な毛根を採取する方法が挙げられます。
植毛は仕上がりが自然であり外傷による脱毛症にも効果的で、日本皮膚学会で有用性が認められている治療法です。
生着率も高く確かな効果のある治療法で、仕上がりも自然かつ一度植毛するとそのまま毛根が成長することがメリットです。
一方で植毛のデメリットは副作用や感染症のリスクがあることと、ほかの治療法と比較して費用がかかることです。
自毛植毛の価格は薄くなっている範囲や場所によって異なりますが、25万から30万程度が費用が相場になります。
一度の治療費が高額でも、継続した治療が必要なくランニングコストがかからないことを考えると、頭皮の状態によっては植毛が推奨されることもあります。
また自身の髪の毛を使用する以外にも、本数や長さが選べる人工毛を植毛する方法もありますが、メンテナンスが必要だったり感染症を引き起こす確率が高まったりなど、リスクの多い方法で推奨はされません。
AGA以外で自力で治すことができる薄毛

AGAを自力で治すことは難しいですが、原因が次のものである薄毛は治療できます。
- 栄養不足
- 睡眠不足
- 運動不足
- ストレス
- 誤ったヘアケア
これらが原因の薄毛は習慣を見直したり、使用しているヘアケア用品を変えたりなどの対策で改善する可能性があります。
たとえば栄養不足による薄毛は、髪の毛の成長に欠かせないタンパク質の摂取不足やビタミン、ミネラルなどの不足が原因に挙げられます。
睡眠も成長ホルモンの分泌に必要不可欠であるため、毛根の成長のためには慢性的な睡眠不足を解消する必要があるでしょう。
誰でもできる薄毛対策

ここでは誰でも手軽にできる薄毛対策について紹介します。
髪の毛を大切にするために、自身ができていないと思える対策を積極的に挑戦してみましょう。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは血行を促進する方法で、髪の毛に栄養が行き渡りやすくする効果があります。
AGA治療の外用薬であるミノキシジルも頭皮の血流を促す効果があるため、頭皮マッサージは抜け毛の予防として高い効果を発揮するでしょう。
頭の筋肉は主に前頭筋や側頭筋、後頭筋の部位に分かれます。
それぞれの筋肉をほぐしていくように、手のひらや指先を使い頭皮を動かしてマッサージすることで血流の改善が期待できるでしょう。
育毛シャンプー
育毛シャンプーは頭皮の洗浄にくわえて、髪の毛が成長しやすい環境づくりの目的があります。
必要以上に皮脂を落とさないように頭皮への刺激を弱めたアミノ酸系やベタイン系配合のシャンプーがおすすめです。
育毛シャンプーに含まれている育毛成分は頭皮の血行を促進するセンブリエキスやショウガエキス、毛母細胞を活性化させるアデノシンやキャピキシルが挙げられます。
育毛シャンプーの種類は豊富であるため、添加物が含まれていないシャンプーや育毛剤のメーカーが開発した商品を選ぶなど、使用しやすいシャンプーを選びましょう。
タンパク質中心の生活
タンパク質は髪の毛を成長させるために必要不可欠な栄養です。
肉や魚、大豆製品に多く含まれるため、積極的に摂取しましょう。
とくにジャンクフード中心の生活であると髪の毛に栄養が行き渡りません。
タンパク質以外で髪の毛の成長によいとされている栄養の亜鉛は、新しい細胞を生成するために必要な成分で、免疫力の向上のみでなく髪と肌の健康状態が上がります。
それにくわえて亜鉛には5αリダクターゼを抑制する作用があり、食事のみで十分に摂取できない方はサプリメントや健康食品での摂取もおすすめです。
適度な運動
適度な運動は血行が促進されて抜け毛の予防につながります。
運動せず筋力が低下すると食物を吸収しにくくなり、髪に栄養が行き渡りにくくなります。
くわえて頭皮は心臓からも遠いため、血行が悪いと影響を受けやすい部分でもあり抜け毛が起こりやすくなります。
そのため筋力低下を防ぐことと抜け毛予防として、毎日適度な有酸素運動を心がけましょう。
ただ肉体的なストレスが溜まりすぎると回復が追い付かず抜け毛として表れるケースもあり、あくまでもストレスなく適度に続けることが重要です。
体に負荷がかからず精神的にもリラックスしてできる手軽な運動にはウォーキングやストレッチが挙げられます。
また適度な運動はセロトニンが分泌されやすく、自律神経を整える以外にもジヒドロテストステロンの生成も抑制できるメリットがあるため、AGAを薬以外で予防したい方にも有効です。
ストレスの解消
ストレスが溜まると自律神経が乱れて、心と体の両方の調子が悪くなります。
自律神経は緊張状態をつくる交感神経とリラックスした状態をつくる副交感神経の2種類がありますが、ストレスが強いと緊張状態である交感神経が活発になります。
交感神経が強い状態が長く続くと血行不良や睡眠不足が引き起こされて、身体ともにダメージとなり抜け毛につながるでしょう。
自律神経の乱れにくわえて、ストレスはホルモンバランスが乱れや自己免疫疾患を引き起こします。
ホルモンバランスの乱れによる抜け毛は女性に多い症状ですが、自己免疫疾患は本来体を守るはずの免疫が体を攻撃する症状で、体調不良につながります。
毛根のみでなく体を大切にするためにも、ストレスを抱えている自覚がある方は少しずつ解消していきましょう。
AGAの治し方に関するよくある質問

ここではAGAの治療に関するよくある質問をまとめました。
AGAは患者それぞれで状態が異なるため、抜け毛の原因が分からない方は一度AGAの専門クリニックで診察を受けることをおすすめします。
20代でAGAになったら治らない?
AGAは進行性で年々薄毛が広がる脱毛症ですが、若い世代である20代でも十分に発症する可能性があります。
20代で発症しても基本的な治療法は変わらず、治療を続けていくうちに症状が改善していくでしょう。
しかし20代でのAGAは、AGAが起こりやすい遺伝であるか生活習慣やストレスが原因となり脱毛を進行している可能性もあります。
AGAの治療はストップすると再び進行するため20代からのAGA治療は長い付き合いになりますが、細胞の寿命が尽きずヘアサイクルが循環しているうちに治療をはじめることをおすすめします。
お金をかけずに治す方法は?
AGAの治療は保険適用にならず全額自己負担であり費用がかかります。
とくに若い世代から始めると長い付き合いである分、経済面で大きな負担となるでしょう。
AGAの進行を止める方法には生活習慣の見直しやストレスを溜め込まないなど頭皮の環境を整えることが挙げられますが、以前のような毛量に戻したい歳は内服薬や外用薬を使用する必要があります。
できるだけお金をかけたくない方は、まずヘアケアや頭皮マッサージなど自身でできる対策を続けてみましょう。
改善が見られない場合は、早めにAGA専門クリニックにて頭皮の状態を診察してもらうことをおすすめします。
サプリで治すことはできる?
亜鉛やノコギリヤシなどAGAに効果的と研究結果のある成分が含まれた育毛サプリメントも多くありますが、サプリメントはあくまで健康食品であり、治療そのものにはなりません。
内服薬や外用薬でAGA治療を進めている方が補助的に飲むものとしておすすめされます。
ただサプリメントで治療はできませんが、自身の体に足りていない成分を補給できるため、食事で育毛に必要な栄養が摂取できてない方にとっては予防や進行を緩やかにする効果が期待できます。
とくに毛母細胞の促進や髪の生成に必要なケラチンを合成する亜鉛は積極的に摂取しましょう。
まとめ

AGAの原因は男性ホルモンによるもので、自身で根本的な治療はできません。
進行型であるAGAの初期症状には、抜け毛の量が増えたり髪の毛自体がやわらかく細い毛になったりなどが挙げられるため、AGAによる抜け毛か別の原因の抜け毛であるかセルフチェックしてみましょう。
治療を続けると3か月から6か月程度で改善が見られますが、継続的な治療が必要でお金も時間もかかり、専門クリニックでの診療をためらう方も多いです。
栄養不足や睡眠不足もAGAを進行させる一つの要因であるため、まずは自力でできることのチャレンジをおすすめします。